施術について

「○○するだけで全ての痛みが治る」…そんな必殺技のような技術はないと考えています。
もしそのような技術が存在するなら、みんなそれを使っています。
それぞれの技術に良さ、足りない要素があるはずです。
それは当店の技術も例外ではありません。
空手と柔道どちらが強い?
どちらでもありません。強いて言うなら打撃なら空手、組んだら柔道ということです。
つまり、いかに自分の得意パターンに持ち込むか。
そのためには自分の技術の特性を知り、相手のことを分析する必要があります。
これは整体も同じです。
「自分の技術の特性を知る」
言い換えるなら一つの技術を徹底的に追求するということです。
私は一つの技術を20年以上勉強し続けています。
なぜなら、この技術は一生かかっても学びきれないくらい奥深いものだし、師匠自身が今も研鑽されているため終わりがないのです。
それなのに流行っているからと、あれもこれもつまんでいては、結局どれも半端に終わってしまう可能性があります。
超一流のピッチャーでも、たくさん投げられる変化球のうち、決め球として使えるのは1,2種類だと聞いたことがあります。
それだけ技術を得意技にまで高めるのは難しいということです。
この項では、そんな当店の技術をご紹介します。
ちなみに、「相手のことを分析する」は、「施術方針」「原因について」の項で詳しく説明しています。
バキバキから生まれたバキバキしない技術
「バキバキする技術」というと、どんなイメージがあるでしょう。
「痛そう」「乱暴」
そんなことはありません。熟練者の正確なやり方であれば、その効果は素晴らしいものがあります。
整体のバキバキはわかりませんが、それは本来カイロプラクティック(以下カイロ)の技術を指しています
私もカイロの学校を卒業していますし、方法は違えど、その理論は今も施術の柱となっています。
カイロは背骨のズレが神経を圧迫することで不調を引き起こしていると考えています。
それを矯正することで、自然治癒力が高まり改善する。
実は私の師匠も、修行先の院長も元はカイロの技術を使っていました。
そもそも、修行先をそこに求めたのも、院長のカイロの技術に憧れていたからです。
院長は私のカイロ学校の講師でもありました。
「院長のもとでカイロの技術を学びたい」
ところが、そう思って院長のお店に行ってみると、カイロとは別の技術を使っていたのです。
それが当店で使用している技術でした。
「カイロより効果がいい」
師匠も院長もカイロの達人です。そんなお二人がそういうのだからと、私はこの技術を学び始めました。
そして今では、この技術を身に着けて本当に良かったと実感しています。
カイロとはまた別の良さがあるからです。そもそも、この技術はカイロと全く別物という訳ではありません。というかカイロがベースになっています。
カイロを20年以上追及し続けた師匠が、その効果をより高めるため研究を重ねた末に開発したのもなのです。
それはカイロの特性を活かし、その弱点を改良したバキバキしない技術です。
関節のあそびを回復させる技術

「原因について」の項でご紹介した、「関節のあそび」。これが失われた状態というのは、機械なら油切れやさびて引っ掛かっているようなものです。
これを回復させるのが当店の技術ですが、ただ闇雲に引っ張ったり押したりするわけではありません。
その方法にもいくつかの決まりがあり、それによって負担が少なく、安全に調整できるようになっています。
負担の少ない調整法

カーテンのレールが引っ掛かってしまったことはないでしょうか?
開けようとしたら、あるところまでしか開かない。
無理に開けようとしたら壊れてしまうかもしれません。
こんな時はレールの部分を一度、反対の閉める方向へ動かしてみると、スムーズに開けられるようになります。
このレールが関節のひっかかりであり、反対に動かすことが負担の少ない調整法です。
関節の場合も、引っ掛かっているときに無理な力で動かそうとするのではなく、動かしやすい方向から動きにくい方法へ調整します。
正確で安全な調整法
だるま落としをイメージしてください。
これを成功させるには、力を入れる方向、スピード、タイミングなどが必要になってきます。
これがバキバキする技術です。
一瞬の力で一回で成功させなければいけません。
対して当店の技術は、だるまが落ちないようにもう片方の手で抑えてしまいます。
こうすれば、あとはハンマーを叩けば簡単に成功します。
ハンマーを打ち抜くというより、ゆっくりと押し出すような感じです。
このように、ゆっくりと軽い力で、正確に関節を調整するのが当店の技術です。
そして、それを全身の関節に対しておこなってゆきます。
