技術力について3
前回は技術というのは、まず軸となるものを一つ習得することが大事という内容でした。
私の施術は20年以上経った現在、最初から勉強している技術は大きな柱として今も勉強し続け、さらに枝葉となる別の技術を取り入れながら、私なりの施術になっていっています。
これが成立できているのも、軸となる技術がしっかりした方法だからです。
「独自の技術とは」の項でご紹介したとき、「技術はそれぞれに良さがある。」と書きましたし、確かにそうなのですが、とは言っても全ての技術が一様に優れているかというと、そうではないというのが私の考えです。
私がカイロプラクティック学校の学生だった頃にお会いした先生も、このようにおっしゃっていました。
「習得困難な技術の代わりとなる方法を模索する人が多くなったことで、多くの代用テクニックが開発された。そして、後からそれらのテクニックに言い訳めいた理論をつけていってしまった。その結果、努力を怠り安易なテクニックに流れる人も増えた。」
実際、○○式テクニックと名前がついていながら、やっていることは別の技術と何が違うのかわからないものだったり、いつのまのかなくなっている技術もあります。
ですから、軸となる技術方法を何にするかを決めることが大切です。
でないと、いくら勉強しても軸がしっかり育たずブレブレの幹になってしまい、そこから枝葉となる別の技術を取り入れたとしても、うまく生えてこないでしょう。
独自の技術といえば聞こえはいいですが、その実、ただの自己流になってしまってはいけません。
では、どのような技術を軸とするべきか?
私の場合についてご紹介します。
前回も少し触れましたが、20年以上前のまだ学生だった頃、同期生たちといろいろな技術を学んだ時期がありました。
その時の技術は「難しいことは考えずに、ただこうやってここを押す」といった理論も何もないものや、身体の一部を軽く触るだけだから、誰でもすぐにできる。」といったふれこみのものばかりでした。
まさに先ほどの先生が言われていたような技術です。
ですが、当時は学生で施術経験もない何もわからない状態でしたから、「簡単に身につくならありがたい。」とばかりに、ほいほい飛びついていましたが、結局はただ覚えた気になって終わりました。
このような状況におちいってしまうのは、開業している施術者でも多いそうです。
いろいろな技術のDVDを買い続け、結果ただの技術DVDコレクターになってしまう…。
少し話がそれました。
私が今の技術を学ぼうと決めたのは、上記のような技術と全く逆のものだったからです。
つまり、まず理論がしっかりしている。
とは言っても、はじめてこの技術の本を読んだときは理論が難しくて理解できませんでしたが。
(理論の内容についてはホームページ内でくわしく説明しています)
師匠が20年以上追及してきたカイロプラクティックの技術をベースに、さまざまな技術を勉強し、試行錯誤の末にようやく完成された理論です。
そう簡単に理解できるものではりませんが、私も勉強を続けるうちに少しずつ理解も深まり、さらに実際の施術を通して、その理論が正しいことも実感しています。
次の決め手は、その理論をもとに全身を調整する技術が確立されていたことです。
ですが、それについては次回ご紹介したいと思います。

