技術力について4
前回は私が使っている技術を選んだ理由をご紹介しました。
その一つが理論がしっかりしていること。
野生のカンで、とりあえず適当にもんだら良くなった…。
これでは再現性がなく、施術とはいえません。
施術というのは、まず根拠となる理論という土台があってはじめて成立するものです。
そして、今回はもう一つの理由である技術がしっかりしているということについて書いてゆきます。
この技術は身体の一部を触るだけ、誰でもすぐ簡単にできるようになる。というものではありません。
といっても、これも理論と同じで初めて実技をみたときは理解できていませんでしたが…。
一見すると簡単そうに思われたので、正直なとこ最初は期待外れで甘くとらえていました。
ところが、実際にやってみると全く思うようにできません。
言われることは理解できても、いくらやっても上手く再現できない。
やればやるほど、この技術の難しさがわかってきました。
それどころか、さらに嫌というほど、その難しさを味わうことになってゆきます。
技術を習得するには、本やDVDをみることもありますが、一番良いのはセミナーに参加することです。
直接、師匠や他の先生方の施術を受けられたり、逆に受けていただいて自分の身体で体感できる機会は絶対に欠かせません。
セミナーに参加せずに技術を習得しようとするのは、通信講座で楽器やスポーツを上手くなろうとするようなものです。
最初は修行先のお店でも毎日練習したり、実際に施術したりしているから、「わざわざ休日にセミナーなんて…。」と、消極的でしたが、参加してみると、その内容と現場の熱量に圧倒された記憶があります。
(修行先のお店の院長は、師匠の弟子でもあるので同じ技術を使用していました。)
朝から夕方まで一日中、実技の練習をするのですが、はじめて参加した時は、今までやってきたことと随分違う内容に衝撃を受けました。
いくらやっても再現できないどころか、そもそも言われている内容が理解できないのです。
それもそのはずでした。
後から師匠から聞いた話では、「セミナーの内容が難しすぎて参加者の1割位しか理解できなかったこともある。」
また、師匠の一番弟子の先生ですら、はじめて参加した時は全然理解できなかったそうですから。
ですが、難しいほどやりがいも、またあるもので、
「これが本物のやりかたか!」
強烈な刺激を受けた私は、それから20年以上セミナーに参加し続けることになりました。
20年以上参加しているセミナーですから、当然、1回行って覚えられる簡単な内容ではありません。
毎回身体の一部位をテーマに絞って、そこを一日中勉強します。
今回は首、次回は骨盤。といった具合です。
このように毎回違うテーマを1年かけて勉強して、はじめて全身の調整を覚えることになります。
これだけでも大変でした。
というのも、この技術方法は一つ一つのが難しいだけでなく、手順や種類が多いのです。
例えば、骨盤なら1から10までの基本手順があり、それが左右、さらに受ける方の体勢の違い、横向きや、あお向けといった別の方法も存在します。
やっとの思いで、複雑な手順や組み手を覚えたとしても、それで終わるどころか、まだスタート地点にも達していません。
今回はここまでです。
次回も引き続き、セミナーについてご紹介します。

