「調布の深大寺といえば、鬼太郎」…その２です。
男は死に際に、ある疑問を口にします。
「おれは、今まで幸せになるために必死に努力してきた。
でも、全然幸せな人生じゃなかった気がする…。」
その言葉を聞いていた妻は、こう言います。
「あなたは今まで幸せになる準備だけをしてきたのですよ。」
そして、男は最後に気づくのです。
「ああ…おれは幸せになる準備だけしてきて、それを味わうことを忘れていたのか…。」
話の締めくくりに、狂言まわし的な存在で登場しているねずみ男の
「これも幸せをつかみ損ねる、よくある固い真面目な型だよ」というセリフで終わります。
…確か、こんな話だったと思います。
（ずいぶん前に１度読んだきりですが、大筋は合っているはずです。）
わずか数ページで妖怪もでてこない（ねずみ男以外）地味な話ですが、なんとなく印象に残っています。
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