Aさん(60代男性)は長年腰痛を抱えています。
普段は長時間座った状態から立ち上がる時や、朝起きる時などに痛みを感じるのですが、たまにその状態が強くなることがあります。
そんなときは病院で薬を処方してもらうのでした。
そして何日かすると強い痛みは消え、もとの重苦しさを腰に感じながらの生活が続くことになります。
Aさんが、腰が痛くなるとまず薬を利用するのは、過去のつらい経験があるためです。
Aさんは20代の頃に、突然激しい腰痛に襲われました。
あまりの痛みに自分では動けず、抱えられるようにして病院へ行きました。
そして、その時に薬を処方してもらったことから、腰痛の処置=薬と、強く印象付けられたのです。
ですから、また数日前から腰の痛みが強まってきたと感じたAさんは、いつものように薬を飲むことにしました。
ところが、今回は薬を飲んでも一向に痛みがおさまりません。
以前経験した動けないような痛みではないものの、ふとした動作で痛みを覚える不快な状態は、日常生活に支障をきたします。
次回へ。
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